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錦ゴリラ
自宅の車庫をホームジムにして、週6でトレーニングしている筋トレ大好きな4児のパパトレーニーです。

現在のプロレスラー体型からボディビルダー体型を目指してダイエットしてます。

2016年の日本上陸前からマイプロテインを愛用している、自称世界一のマイプロテインマニアです。マイプロ月間VIPは30ヵ月以上継続中!

マイプロテインを中心に、ワークアウトにおすすめな筋トレグッズなどを紹介します。

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SIXPAD(シックスパッド)は効果なし?使用した感想と維持費。

sixpadのトップ画像(画像引用元:MTG)
sixpadのトップ画像(画像引用元:MTG)

c MTG CO.,LTD

サッカーポルトガル代表の、クリスティアーノ・ロナウド選手を広告塔に使ったCMでおなじみの、トレーニンググッズ「SIXPAD(シックスパッド)」。

アブトロニックやスレンダートーンなどと同じ、ただ付けるだけでダイエット・筋トレの効果がある「EMS」というトレーニンググッズの1つです。

しかし、そんな夢のような話が本当にあるのでしょうか。

そこで今回は、SIXPADについて、その効果が本当なのか、科学的な観点から見ていきます。

私が実際に使用した感想と、かかる維持費についても触れます。

目次

EMSとは

200年以上の歴史あるグッズ

sixpadのgif(画像引用元:MTG)

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そもそもEMSとは、という話をします。

EMSは”Electrical Muscle Stimulation”の略で、日本語で「電気的筋肉刺激」という意味です。

その名のとおり、「低周波シグナル」と呼ばれる微力の電気を筋肉に流し、電気刺激で筋肉を強制的に収縮させるトレーニング方法です。

通常のウェイトトレーニングとは異なり、脳からの指令で筋肉を動かすわけではないため、本人の意思を介さず、筋肉を鍛えることができます。

EMSの歴史は意外に古く、最初の研究は18世紀中頃、静電気を利用した筋肉治療だそうです。

最新の科学技術を凝縮したような印象を持つEMSですが、実は約200年もの、長い歴史がある筋トレグッズなのです。

SIXPADとは

2種類のトレーニンググッズ

absfitとbodyfit(画像引用元:MTG)

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SIXPADというのは、商品名ではなくブランド名です。

そのため、実は「SIXPAD」という名前の商品は存在しません。

EMSトレーニンググッズとしてのSIXPADには、腹筋を鍛えることができる「Abs Fit(アブズフィット)」

腹斜筋(脇腹)、上腕筋(二の腕)、大腿筋(太もも)などを鍛えることができる「Body Fit(ボディフィット)」の2種類があります。

どちらも使い方は同じで、シリコン製のパッドを鍛えたい場所に貼りつけるだけです。

スイッチを押すと、トレーニングに適した低周波が23分間流れ、筋肉を刺激して発達させます。

SIXPAD開発の経緯

株式会社MTG

シックスパッドを開発したMTG(画像引用元:MTG)

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アブトロニック、スレンダートーン、レッグマジック、ワンダーコアなど、日本では毎年、様々なダイエットグッズがブームになっています。

SIXPADも、これらに似たダイエットグッズの一つという印象を持っている人も多いかもしれませんが、SIXPADは先に挙げたダイエットグッズとは、販売までの経緯が違います。

アブトロニックやスレンダートーンは、海外の企業で開発され、人気が出た商品を、日本のショップジャパン(オークロンマーケティング社)が販売権を買い取り、輸入の形で販売をしていました。

一大ブームを巻き起こした、ビリーズブートキャンプやコアリズムなども、その一つです。

SIXPADを開発したのは、名古屋に本社を置く日本の企業、株式会社MTGです。

1996年に創業のMTGは、美容機器やフィットネス製品を扱っている会社で、医学誌にも掲載された表情筋を鍛えるグッズ「PAO(パオ)」の開発、製造でも知られています。

SIXPADは、日本の企業が開発した、Made in Japanのトレーニンググッズです。

クリスティアーノ・ロナウド

MTGとクリスティアーノロナウド(画像引用元:MTG)

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SIXPADを語る上では、欠かせない人物が二人います。

その一人が、サッカーポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手です。

年間で最も活躍したサッカー選手に贈られる「バロンドール」を、3度も授賞している、名実ともに世界一のサッカー選手です。

甘いルックスと、6つに割れたシックスパックの腹筋の持ち主としても有名で、モデルとしても活躍しています。

SIXPADには、毎日、腹筋運動を3,000回することでも有名な、クリスティアーノ・ロナウドのハードなトレーニング理論が導入されています。

単なるモデル、愛用者として思われがちですが、開発の段階から監修として深く携わっています。

森谷敏夫

森谷敏夫教授(画像引用元:MTG)

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SIXPADを語る上で、ロナウドの他にもう1人重要な人物がいます。それが、京都大学大学院の森谷敏夫名誉教授です。

著書には「結局、炭水化物を食べればしっかりやせる!」「京大の筋肉」などがあります。

その革新的なトレーニング理論は、日本テレビの人気番組「世界一受けたい授業」など、多数のメディアに取り上げられています。

森谷教授は、日本でまだスポーツ医学が進んでいなかった1980年、いち早くスポーツ先進国アメリカの南カリフォルニア大学大学院で、最先端の運動医科学を学び、以来30年以上、EMSをはじめ、様々なトレーニング理論を研究しています。

SIXPADには、森谷教授の研究の集大成である「20Hz理論」が採用されています。

SIXPADのメカニズム

20Hz理論

シックスパッドの20Hz理論

Moritani et al. Exp Neurol 88:471-483,1985

Hz(ヘルツ)とは、電磁波の放射を初めて生成したドイツの物理学者ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツにちなんで付けられた単位で、周波数、振動数の計測に使用されます。

1Hzの定義は「1秒間に1回の周波数・振動数」です。

これまでのEMSグッズは、約1,500Hzの中周波や、4,000Hz以上の高周波が一般的でした。

しかし、森谷教授が運動医科学の観点から、複数の周波数を使用して筋肉の発達を比較、検証したところ、筋肉を最も効率的に鍛えることができる周波数は、周波の波が1秒間に20回繰り返す、20Hzであることを発見しました。

筋肉は収縮と弛緩を繰り返すことにより発達しますが、30Hz以上の周波数の場合、収縮と弛緩のテンポが速すぎ、「high frequency fatigue 」という状態に陥り、筋肉の張力が低下します。

その結果、筋肉を鍛えるための神経生理学的な条件を満たすことが出来なくなります。

ちなみに、SIXPADの最大のライバル商品であるスレンダートーンには、45~80Hzの周波数が採用されているため、他社製品よりは効果がありますが、SIXPADには劣ります。

CMMパルス

シックスパッドのCMMPULSE

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20Hz理論により、筋肉を効率よく鍛えるためには20Hzの刺激が必要だとわかりましたが、そこには一つ、大きな問題がありました。

それは、低周波には人体の電気抵抗が大きいため、皮膚の表面に焼きつくようなピリピリとした痛みがあるという点です。

肘や膝などの関節や、肩、腰の治療に用いられる低周波治療器では、約120Hzの低周波が使われていますが、約6倍も周波数が高い120Hzでも、かなり痛みを感じますので、本来であれば、20Hzの低周波は悶絶するレベルの痛みになります。

それを克服したのが、「CMM Pulse(パルス)」という、MTGの技術です。

ウォームアップからクールダウンまで、23分間続く一連のプログラムで使用されているこのオリジナルの波形は、MTGが誇るメイドインジャパンの技術力、クリスティアーノ・ロナウドのトレーニング理論、森谷教授による世界最高峰のEMS理論の3つが融合した、革命的な独自技術です。

SIXPADの維持費

シックスパッドのジェルパッド維持費

c 筋トレ&ダイエットグッズ名鑑

SIXPADを使用するためには、本体だけでなく、ジェルシートも必要です。

ジェルシートは、使用を繰り返すことによって劣化するため、効果を最大限に引き出すためには、定期的に交換する必要があります。

また、当然電力を使用しますので、維持費として電気代もかかります。

ジェルシート代

ジェルシートは、最も一般的なレベル8で使用した場合、約30回での交換が目安です。

数百円安い、互換性を謳っているジェネリック品もありますが、伝導率が劣る、メーカー保証が効かないなどのデメリットも確認されていますので、正規品を使用することをおすすめします。

正規品の1回あたりの使用価格は次のとおりです。

アブズフィット:約109円
ボディフィット:約74円

電力代

SIXPADはコイン型リチウム電池「CR2032」を1枚使用します。

ポケモンGO Plusでも使用されている、一般的なボタン電池です。

電池のメーカーによっても違いますが、ジェルシートと同じく、レベル8で約30回使用できます。

CR2032は100円ショップでも購入できますが、パナソニックなどの有名メーカー品を使用した方が、結果的に安くつきます。

SIXPADを使用した感想

シックスパッドを使った感想

c 筋トレ&ダイエットグッズ名鑑

想像以上の刺激

私がはじめてSIXPADを試したのは、2016年の5月頃です。

スポーツジムで開催されていた試着コーナーで、23分間の体験をしました。

それ以前に、スレンダートーンやアブトロニックなど、いくつかのEMSグッズを試したことがあり、大体の感触を知っていたため、バイヤーさんの注意を無視して、最初からMAXレベルのレベル15に設定しました。

その結果、腹筋がちぎれそうなほど、強烈な刺激を感じて、すぐにレベルを下げました。

今までのEMSグッズでは、最高レベルに設定しても、痛気持ちいい程度の着け心地だったので、想像以上のパワーに驚愕しました。

体重が100kg超えの、かなりお腹周りに脂肪が付いている人でも、レベル15を試して悶絶していたので、相当強い刺激です。

従来のEMSグッズとは明らかに違う実感を体験し、興奮して衝動買いしました。

私はAbs FitとBody Fit両方買いましたが、お腹のトレーニングがメインの場合はAbs Fit、腕周りや足のトレーニングがメインの場合はBody Fitだけでもいいでしょう。

SIXPAD購入の際の注意点

SIXPADには、中国製やインド製の偽物や、似た名前の類似品が多数市場に出回っています。

これらの商品は、SIXPADの肝である、20Hzの低周波が導入されていません。

そのため、その効果は期待できないでしょう。

購入を検討している方は必ず「MTG(エムティージー)」の公式サイトで購入しましょう。

正規販売店

オフィシャルショップ

楽天市場の公式を確認する
amazonの公式を確認する

まとめ

    SIXPADの最大の特徴は、痛みを伴わない20Hzの低周波です。これにより、従来のEMSマシンよりも、より効果的に筋肉へ刺激を与えることが可能となりました。

    コードレスによる持ち運びの手軽さや、洗練されたデザイン性も含め、現時点においてEMSマシンの頂点に立つ商品と言えるでしょう。

    しかし、そんなSIXPADですが、アスリートやボディビルダーを目指す人の、メイントレーニンググッズとしては、正直おすすめできません。

    アスリートのように筋力を強くさせたり、ボディビルダーのように筋肥大させるためには、より筋肉を限界まで酷使することが必要で、SIXPADだけの負荷では軽いからです。

    そのため、SIXPADの使用だけで、クリスティアーノ・ロナウド並のシックスパックを手に入れることは不可能といえるでしょう。

    しかし、アスリートやボディビルダーを目指す人であっても、トレーニング後の追い込みに使用する筋トレ補助グッズとしては、かなり優秀です。

    それこそ、ロナウドのようなトップアスリートにも使用をおすすめできます。

    実際、私が知っているボディビルダーの方々の中にも、オフにSIXPADを使用している人が数人います。

    もちろん、自重トレーニングがメインの人、低中強度の筋トレをしかしていない、一般の人であれば、十分筋肥大や筋力アップを目指すことができるでしょう。

    ビギナーにとっては筋トレ&ダイエットグッズ、エキスパートにとってはボディケアグッズとして効果があります。

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