2016年に日本初上陸を果たした、ヨーロッパNo.1スポーツサプリブランド「マイプロテイン」。
圧倒的に安い価格設定で、日本でも急速にファンを増やしています。
そんなマイプロテインですが、2017年4月、ショッキングなニュースが世界に流れました。
マイプロテインの商品に、ネズミが混入していたというニュースです。
そこで今回は、この「マイプロテイン ネズミ混入事件」の真相を紐解きながら、マイプロテインの安全性について検証していきます。
マイプロテインの購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
マイプロテインネズミ混入事件の経緯
事件の発生
事件が発生したのは、2017年4月11日。
場所はイギリスの北西部の都市マンチェスターにある、レブンシュルムという街です。
人材紹介会社で働く、Adam Brenton 氏(25)が、トレーニング後、マイプロテインの「IMPACT DIET WHEY」を飲もうとしました。
しかし、付属のスプーンでパウダーをすくう際、違和感を感じたそうです。
気になってパウダーをかき分けると、なんと中に、埋もれて死んでいるネズミを発見。
Adam 氏がこのプロテインを開封したのは、同年3月20日。
出荷前に混入していた場合、約3週間もネズミ入りプロテインを飲んでいたことになります。
事件の広がり
怒ったAdam 氏は、マイプロテインに抗議。
健康を害されたとして賠償請求を起こしました。
また、ネズミ入りプロテインの写真を撮り、自身のSNSに掲載しました。
このショッキングな写真は、すぐにマスコミの目に留まります。
翌12日には、イギリスで最も古いタブロイド紙「The Daily Mail」のオンライン版に掲載され、瞬く間に世界中にニュースが広がりました。
Fitness fan scoops a dead mouse from a pack of protein powder ? https://t.co/W6laeI0mve pic.twitter.com/7nxuxF4Dwu
— Daily Mail U.K. (@DailyMailUK) April 12, 2017
※マイプロテインの要請により、現在は記事が削除されています。
遠く離れた日本でも、ボディビルダーの山本義徳 氏やダルビッシュ選手などが関連ツイートをしたことで、大きな話題となりました。
本当だったら怖いなぁ。。 https://t.co/2qvr64O72q
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) 2017年4月13日
マイプロテインによる調査
Adam 氏からネズミ入りプロテインを受け取ったマイプロテインは、すぐに調査を開始。
そして、この商品が2017年3月9日に生産され、3月12日に注文されたことを突き止めました。
また、ネズミの検死解剖を「Ecolab Inc.」という、世界 170 ヵ国以上で食品衛生の向上を目指す、食の安全における世界的なリーディングカンパニーに依頼しました。
こちらが、事件発生からわずか3日後に公表されたEcolab Inc.の検査結果です。
ECOLAB-Pathology-Report-14th-April-2017.pdf
この結果から、プロテインから発見されたネズミは、死後7~14日であることが判明しました。
Ecolab Inc.がネズミを受け取った日は4月12日なので、逆算すると3月29日~4月5日の間に死亡していることになります。
そうなると、もし出荷前にネズミが混入していた場合、密閉されたパウダー内で、20日以上もネズミが生存したことになります。
これはさすがに無理がある話です。
また、Adam 氏がプロテインを開封したのが3月20日なので、1週間以上、生きているネズミがパウダーの中にいることに気が付かないのも不自然です。
そのため、出荷前にネズミが混入した疑惑は、無事に晴れました。
ネズミは開封後、Adam 氏の家で入り込んだことが証明されたのです。
時系列でまとめると次の通りです。
3月9日 | マイプロテインがプロテイン製造 |
3月12日 | Adam 氏がプロテインを注文 |
3月20日 | Adam 氏がプロテインを開封 |
3月29日 | |
| | ネズミが死亡 |
4月5日 | |
4月11日 | Adam氏がネズミ発見 |
4月12日 | Daily Mail U.K.が報道 |
4月14日 | Ecolab Inc.が検査結果公表 |
マイプロテインの安全性について
ネズミの混入事件は、食料品を扱うマイプロテインにとって、会社の存亡すら脅かすものでした。
しかし、コアなマイプロテインファンは冷静に見ていたようです。
ここからは、マイプロテインの安全性について紹介します。
マイプロテインの製造工場
この動画は、実際にマイプロテインの商品を作っている工場の様子です。
マイプロテインでは、生産ラインのオートメーション化と品質管理に莫大な投資をしています。
完成した商品は、医薬品にも使用されている「近赤外分析(NIR)」、2.5 mm以上の異物を含む製品を100%拒絶する「X線装置」、最終的な「視覚チェック」により、一つ一つチェックされています。
ネズミが入り込む余地は、どこにもありません。
マイプロテインの品質基準
マイプロテインの商品は、数多くの第三者認証機関によって認められています。
英国小売協会(BRC)
AA Grade(最高評価)
英国認証機関認定審議会(UKAS)
Quality Partner
英国食品基準庁(FSA)
5つ星(最高評価)
これらは、原料の受け入れから製品の出荷まで、細かい条件を定めている「EU-GMP」や、イギリスの法的要件をはるかに上回る基準です。
日本では国産が良しとされる傾向があります。
しかし、日本より厳しい品質基準があるイギリスにおいて、これほど高い評価を受けているので、安全性に関しては、むしろ国内メーカーよりも高い水準と考えていいでしょう。
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ホエイプロテイン
IMPACT ホエイプロテイン
基本情報
味:53種類
サイズ: 5,000g、2,500g、1,000g
1杯当たり
タンパク質量:21.0g
タンパク質含有割合:84.00%
9,770円÷5,000g×25g= 48.85円