筋トレやランニングなどの運動中、音楽を聞くことには大きなメリットがあります。
アップテンポな音楽は「アドレナリン」の分泌を促進して最大筋力が高め、スローテンポな音楽は、筋肉を分解する「コルチゾル」の分泌を抑制することができます。
実際に、多くのボディビルダーがトレーニング中にアップテンポな曲、トレーニング後にスローテンポの曲を聴いています。
最近ではスポーツに対応したイヤホンも多く、ワイヤレスのBluetooth、汗に強い防水機能、運動中でもズレにくい設計など、各メーカーで特徴的なスポーツイヤホンを販売しています。
そこで今回は、最新のスポーツイヤホンのおすすめランキングを紹介します。
各メーカーのスポーツイヤホンを、防水性、フィット感、遮音性、音質、価格の5点から比較しているので、筋トレ用、ランニング用のスポーツイヤホン選びの参考にしてください。
スポーツイヤホン選びのポイント
ワイヤレスイヤホンを選ぶ
スポーツ用のイヤホンは、コードがないワイヤレスタイプを選ぶのが基本です。
コード付きイヤホンは、運動中の手や足にコードが触れることがあって、かなり煩わしいからです。
特に筋トレ中は、コードにダンベルやバーベルのシャフトが引っかかり、断線してしまうリスクもあります。
また、単純にワイヤレスイヤホンの方がファッション性が高い点もポイントです。
ワイヤレスイヤホンが主流の現在、コード付きイヤホンをつけて運動をしていると、少し野暮ったく見えるでしょう。
5千円以上のイヤホンを選ぶ
イヤホンは価格の幅が非常に広く、3千円以下の安いイヤホンもあれば、3万円以上する高級イヤホンもあります。
一概に値段が高いほど良い製品というわけではありませんが、5千円以下の低価格帯とそれ以上のイヤホンでは明確に音質が違います。
特に、低価格帯のスポーツイヤホンは、防水加工により高域に独特のこもり感があるため、通常のイヤホンに慣れていると、高確率でガッカリすることになります。
スポーツイヤホンは、購入すれば数年間使用することになる商品です。
後悔しないため、数千円をケチらずに5千円以上の価格帯のスポーツイヤホンを選びましょう。
どうしても予算に余裕がない方には、SoundPEATS(サウンドピーツ) のQ12がおすすめです。
低価格帯でありながら、防水保護等級IPX4と優秀で、そこまで音質も悪くありません。
ランキングの算出方法
価格
多くのスポーツイヤホンおすすめランキングでは定価を比較しています。
しかし、スポーツイヤホンは定価より安く販売されることも多くあります。
そこでこのランキングでは、2大ショッピングサイト「楽天市場」と「amazon.co.jp」の販売価格を比較します。
これにより、より実際に近いコストを比較することができるでしょう。
防水性能
スポーツイヤホンには防水性能が付加されており、スポーツ中に大汗をかいたり、ランニング中に雨が降っても使用することができます。
中には、水深2mのプールでも使用できる、水泳用イヤホンなんて言う商品もあります。
防水性能は、国際電気標準会議で決められた機器の保護性能「IPX」で比較することができます。
IPX0~IPX8まであり、数字が大きいほど高い防水性能があります。
フィット感
激しい運動をすることもあるスポーツイヤホンにおいて、動くたびにイヤホンにズレるとスポーツに集中することができないため、フィット感は重要な要素です。
このランキングでは、私が実際に装着した際の付け心地で判断しています。
ただし、実際のフィット感は個人の耳の形状、耳穴の角度によって変わります。
客観性を担保するため、購入前により多くの口コミを確認にするといいでしょう。
遮音性
スポーツ中は、周囲の騒音がない方が集中力を高めることができます。
かといって、大音量で聴くのは、耳の健康に良くなく、音漏れも不安です。
そのため、スポーツイヤホンにおいて遮音性は重要なポイントの一つです。
ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンは、周囲の騒音をカットすることができるため、小音量でも臨場感を実感できるでしょう。
音質
数年前まで、防水機能が付きのスポーツイヤホンは、高域において独特のこもり感がある商品が多くありました。
しかし今では、とても防水機能付きとは思えない高音質イヤホンも増えてきています。
さすがにハイレゾに対応しているスポーツ用イヤホンはまだありませんが、運動中に聴くには十分でしょう。
このランキングでは、各スポーツイヤホンの音質を比較しています。
スポーツイヤホンおすすめランキング
第1位 isports FREEDOM
メーカー:MONSTER(モンスター)
価格:24,000円
カラー:ブラック・グリーン
防水性能:★★★★★
フィット感:★★★★★
遮音性:★★★★★
音質:★★★★☆
isports FREEDOMの特徴
フィットネスの聖地カリフォルニアに本社を置く「Monster Cable Products, Inc.」のスポーツヘッドフォンです。
ミスターオリンピア7連覇のフィルヒース選手、IFBBアーノルドクラシック優勝者の山岸秀匡選手をはじめ、トップボディビルダーの愛用率No.1を誇ります。
作りは大きめですが、約217gと軽量なので、ランニングでも気にならない重さです。
防水保護等級はIPX4で、汗に強い防滴仕様になっており、細菌が繁殖しにくく、使用後は水で丸洗いすることも可能です。
ヘッドバンドが伸縮することでサイズ変更ができるため、フィット感も抜群です。
ベンチプレスなど、横になった態勢でも全くズレがありません。
ただし、少しきつめのサイズ設計なので、圧迫感が苦手な人や、1時間以上のランニングをしたい方は留意しましょう。
ヘッドフォンタイプなので、イヤホンとは段違いの遮音性があり、臨場感を楽しむことができます。
特に低音の力強さが魅力で、騒音を気にせずにトレーニングに集中できるでしょう。
輸入品のため価格は少し高めですが、ジムでの筋トレ用としては、これを選んでおけば間違いない、究極のヘッドフォンです。
品薄の人気商品なので、プレミア価格でも在庫があればラッキーでしょう。
第2位 SoundSport wireless headphones
メーカー:BOSE(ボーズ)
価格:19,440円
カラー:ブラック・アクア・シトロン
防水性能:★★★★☆
フィット感:★★★★★
遮音性:★★★★☆
音質:★★★★★
SoundSport wireless headphonesの特徴
マサチューセッツに本社を置く、世界最大のオーディオメーカー「Bose Corporation」のスポーツイヤホンです。
Bose初のBluetooth対応のスポーツイヤホンとしても知られています。
最大の特徴は、なんといってもBOSEならでは圧倒的な音質の良さです。
高域の抜けの良さと、低域に重い厚みを、ここまで両立しているスポーツイヤホンは他にありません。
耳のくぼみに引っ掛けて安定感を高めるサポーターが付いた独自のイヤーチップ「StayHear+ Sportチップ」により、フィット感も抜群です。
ランニングはもちろん、スピードトレーニングでもしっかりとズレずに装着することができます。
残念ながら、防水保護等級は非公表のため不明です。
しかし、防滴を売りにしており、雨天時に使用している公式写真もあるので、少なくとも生活防水はあると考えていいでしょう。
専用アプリでリアルタイムの心拍数を計測できるSoundSport Pulseという上位機種もあります。
ランニングやウェイトトレーニングで心拍トレーニングをしたい方は、こちらを選ぶといいでしょう。
スポーツ中も、最高音質の音楽を聴きたい、すべての人におすすめのイヤホンです。
第3位 E7wireless
メーカー:Pioneer(パイオニア)
価格:8,314円
カラー:イエロー・レッド・グレー
防水性能:★★★★★
フィット感:★★★★★
遮音性:★★★★☆
音質:★★★☆☆
E7wirelessの特徴
日本を代表するオーディオメーカー「パイオニア」のスポーツイヤホンです。
国内外のランナーに圧倒的な人気があった「SE-E721」の後継機種にあたります。
最大の特徴は、ハンガー部とカナル型インナー部の接合部にボールジョイントを組み込んでいる特許技術「3D Active Fit」構造です。
人間工学に基づいたこの設計により、ランニングはもちろん、動きが激しいエクストリームスポーツでも、ズレずに耳にフィットします。
前機種との違いは、中域、高域におけるこもり感です。
メッシュ素材を採用することにより、防水保護等級IPX4の高い防水性能を維持しながら、中高域もすっきりとした音質があります。
動きのあるスポーツで使用する、リーズナブルなイヤホンを探している方は、こちらを選ぶといいでしょう。
第4位 AirPods
メーカー:Apple(アップル)
価格:18,100円
カラー:ホワイト
防水性能:★★★★☆
フィット感:★★★★☆
遮音性:★★★☆☆
音質:★★★★☆
AirPodsの特徴
iPhoneやiPadでお馴染みの「Apple Inc.」のイヤホンです。
完全ワイヤレスになっており、片方たった4gという、圧倒的な軽さを誇ります。
最大の特徴は、Apple製ならではのiPhone、iPadとの連携の良さです。
ダブルタップで瞬時にSiriへアクセスすることができ、音量調整や曲のスキップはもちろん、iPhoneやAirPodsの充電残量の確認も簡単にできます。
また、マイク内蔵のため、そのままハンズフリーで通話も可能です。
防水保護等級は非公表のため不明ですが、海外の検証ではドラム式洗濯機で32分間洗濯したり、5分間水に浸しても問題なく動作したようなので、耐久性はかなりあることが想定されます。
当然、Appleが公開している使用方法ではないので、故障してもサポート対象外になるので注意が必要ですが、運動時の汗には十分耐えられると考えてもいいでしょう。
実際に、フルマラソンの大会でもAirpodsを装着しているランナーは多くいます。
平均的な耳構造の人であれば、ランニングでも落ちないぐらい安定したフィット感がありますが、口コミを見ると全く合わなかったという人もいるようです。
そんな人は、別売りのネックストラップやイヤーフックを使用するといいでしょう。
オプションパーツが充実している点も、Airpodsならではの魅力です。
遮音性については、カナル型(耳栓型)ではないので、あまり高くありません。
逆に言うと、周囲の音が聞こえやすいともいえるので、屋外をランニングする安全性は高いといえるかもしれません。
純正のiPhoneイヤホン(EarPods)がピッタリはまる、軽量のスポーツイヤホンを探しているランナーにおすすめです。
第5位 MDR-XB80BS
メーカー:SONY(ソニー)
価格:11,000円
カラー:ブラック・レッド・グレー
防水性能:★★★★★
フィット感:★★★★☆
遮音性:★★★★☆
音質:★★★☆☆
MDR-XB80BSの特徴
日本を代表するオーディオメーカー「SONY」のスポーツイヤホンです。
最大の特徴は、防水保護等級はIPX5という高い防水性能です。
使用後は、そのまま丸ごと水洗いすることができます。
コーデック対応が充実しているおり、SONYが開発したハイレゾ相当の音質を実現できる「LDAC(エルダック)」も再生可能です。
しかし、SONY製品以外でペアリングすると、接続が不安定で音飛びが多い点が気になります。
そのため、iPhoneやiPodのユーザーにはあまりおすすめできません。
フィット感は、フレキシブルなイヤーフックと、ケーブルの長さを調整するアジャスターにより、本体を頭部にしっかりと固定できるため悪くありません。
ランニングなどの運動でも、安定して装着できます。
ただし、イヤーフックが大きめの設計なので、眼鏡をかけている人は違和感を感じるかもしれません。
Xperia(エクスペリア)やWALKMAN(ウォークマン)といった、SONY製品の音楽プレーヤーとのペアリングを考えている人におすすめです。
スポーツイヤホンおすすめランキングのまとめ
スポーツイヤホンのおすすめランキングを紹介しました。
選ぶ基準としては、5,000円以上する中価格帯から選ぶのがおすすめです。
多くのスポーツイヤホンおすすめランキングでは、5,000円未満の商品を上位にしているようですが、この金額を境に音質にはっきりと違いが出てきます。
スポーツイヤホンは数年は継続して使用するのが一般的です。
数千円をケチって、安かろう悪かろうの商品を選ぶのは正直おすすめできません。
音フェチでなければ30,000円以上する高級イヤホンを購入する必要はありませんが、ある程度いっかりしたイヤホンを選んだ方が後悔は少ないでしょう。