以前このブログでは、腕相撲で使う筋肉は、ベンチプレスやアームカールなどの筋トレで鍛えられる筋肉とは違うため、腕相撲専用のトレーニングをする必要があるという記事を書きました。
腕相撲で使う筋肉トップ3と、それぞれの筋肉に対する、おすすめの筋トレ方法を紹介します。腕相撲が強くなりたい人必見です。
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今回は、専用トレーニングで鍛えた力を100%使うため、知っているだけで有利になる「腕相撲のコツ」を紹介します。この記事を見れば、よほど筋力差、体格差がない限り負けることはないでしょう。
腕相撲は、単なる力比べではありません。そこには、いくつかのテクニック(技)があり、うまく決まれば、自分よりも倍のベンチプレスを挙げることができる力持ちにも勝利することが可能です。
しかし、アームレスラーを目指しているのではない場合、細かいテクニックにこだわる必要はありません。それよりまず、基本的な構え方と攻め方をしっかりと確立させた方が強くなるでしょう。
構え方のコツ
1.お腹をくっつける
腕相撲は立ってやることがルールで決められているアームレスリングとは違い、寝転んでやることもあるかもしれません。
しかし、多くの場合は、椅子に座るか、立ってやるでしょう。
その際に大切なことが、お腹をテーブルにくっつけることです。これにより、腕の力だけでなく、背中や肩の力がグリップに動員でしやすくなります。
2.肘は身体の真ん中
腕相撲をやり慣れていない人の中には、肩よりも外側に肘を置く人も多いです。しかし、この構え方では力がうまくグリップに伝わりません。必ず肩よりも内側、身体の中心あたりに置きましょう。これだけでもだいぶ腕相撲が強くなります。
3.肘の角度は直角
肘は直角にしましょう。肘を鋭角に閉めた方が、コンパクトで力が入りやすいイメージがありますが、一番力が入るのは90°をキープしている時です。長期戦になると、腕の角度を変えたくなることもありますが、グッと我慢して試合中は常に直角をキープしましょう。
4.反対の手でテーブルを握る
勝負で使用しない方の手も大切です。アームレスリングには、グリップバーがありますが、腕相撲ではグリップがない方が多いと思います。その場合は、テーブルの縁や、台の脚を握りましょう。腕一本で戦うのと比べ、圧倒的に有利になります。
5.足は手と同じ方が前
右手で勝負する場合は右足、左手で勝負する場合は左手を前にして構えましょう。そうすることで、力が左右にスムーズに流れやすくなります。
6.相手の親指の第一関節を握る
「親指の壁(ライン)」という用語があるほど、腕相撲に置いて、親指は重要な役割を持ちます。
相手の親指を倒すと一気に相手を押し込むことが可能です。そこで、構えの段階で相手の親指の第一関節を握ってしまいます。そうすることで、相手の手のひらを返しやすくなります。
ただしこの技は、アームレスリングでは禁止されている裏技なので、詳しい人に見られると、ズルしてると言われかねないので注意しましょう。
フジテレビ系列の特番「芸能界特技王決定戦TEPPEN」という番組で、亀田興毅選手がこの裏技を使用し、自分よりも体格のいい桜庭和志選手に勝利しています。
攻め方のコツ
攻め方は、パワー勝負に持ち込む「フック(噛み手)」とスピードと技術で翻弄する「トップロール(吊り手)」の2つに大別されます。
ここでは、自分よりも大きい相手、力が強い相手に勝つ「ジャイアントキリング」を起こしやすい、トップロール(吊り手)を紹介します。
トップロールのやり方
試合が始まった後、倒す方向(相手の手の甲側)ではなく、相手の指を自分の身体の方向に引っ張ります。先に説明した通り、肘はあくまでも直角をキープする必要があるため、腕だけではなく、身体全体を使って引き寄せるのがポイントです。
相手の手のひらが上を向くように返ったら、相手はもう腕に力を入れることができません。あとは横に倒すだけですが、筋力に差がある場合、そこで一気に横に倒そうとすると、一瞬の隙を突いて反撃されてしまうことがあります。
ですので、手のひらを返した後も安心せず、相手の肘を伸ばすようなイメージで、後方に巻き込むように倒しましょう。
まとめ
以上、腕相撲のコツを紹介しました。
あとは、とにかく多くの実践を積みましょう。特に相手の腕を自分の身体に引き付ける動作は、感覚をつかむまで何回か練習が必要です。友達や家族と一緒に練習しましょう。
今回の基本を押さえ、腕相撲専用の筋トレを数ヶ月行えば、日常生活ではまず負けることがなくなるはずです。