握力を鍛えるための筋トレグッズ「ハンドグリッパー(ハンドグリップ)」。ホームセンターのスポーツ用品コーナーで売られているため、一度は目にしたことがあるでしょう。
しかし、そこで売られているハンドグリッパーの中には、表示されている強度と実際の強度が大きく違ったり、すぐに壊れてしまう地雷品が多数あります。
そこで今回は、そんなハンドグリッパーの損しない選び方と、おすすめのブランドを紹介します。握力を鍛えるトレーニング方法や使われる筋肉については、下の記事を参考にしてください。
握力を鍛えるためのトレーニング。「3つの握力」で使用する筋肉。
握力で使用する筋肉を効果的に鍛えるためのトレーニング方法を紹介します。他にも、日本人の平均握力から世界記録、ゴリラの握力まで。知られざる握力の魅力が満載です。
kintoregoods.net
ハンドグリッパー選びのポイント
握力には、握力計で表示される数値「クラッシュ力」、モノをつまむ指のパワー「ピンチ力」、握った状態をキープするための「ホールド力」の3つがあります。
このうち、ハンドグリッパーで効果的に鍛えられるのは、「クラッシュ力」です。ここでは、最も一般的な握る力、クラッシュ力を向上させるためのハンドグリッパー選びを紹介します。
適切な強度(負荷)
ハンドグリッパー選びで最も重要なのが、適切な強度を選択することです。弱すぎる強度のグリッパーをひたすら握っていても、握力は中々向上しません。
握力は、開いた状態から半分まで閉じる「初動」と、半分から閉じた状態まで閉じる「ファイナル」の2つに分けられます。
初動のトレーニングは、片手では閉じるのが難しい高強度のグリッパーを両手で無理やり閉じ、開かないようにキープするネガティブトレーニングが有効です。
ファイナルのトレーニングは、片手で5、6回連続で握れる中強度のグリッパーを、閉じた後もグリグリと握り込むオーバークラッシュというトレーニングが有効です。
そのため、自分がギリギリ1回握ることができる強度のグリッパーと、5、6回連続で握れる強度のグリッパーの2つ持ち,
もしくは、強度を調整できるグリッパーがおすすめです。
グリップの素材と形状
グリップの素材は、金属、プラスチック、ゴム、スポンジなど様々なものがあります。それぞれのメリット、デメリットは次の通りです。もちろんブランドによって性能は違いますので、一般的な特徴として考えてください。
金属
販売価格
2,000円以上します。高いです。
握り心地
高級感があり、少し重いたいです。グリップ部分がダンベルのようにローレット加工(ザラザラ加工)されている商品が多く、滑ることもありません。しかし、手の平の皮が薄い人は、このザラザラがめり込んで痛いです。
スポンジ
販売価格
1,000円以下で買えます。安いです。
握り心地
グリップ部分がふわふわで、握っても全然痛くありません。滑ることもほとんどありません。グリップ部分が太いため、可動域が狭く、本格的にトレーニングしたい場合には向きません。
プラスチック
販売価格
1,000円以下で買えます。安いです。
握り心地
プラスチックのため、強度の高いグリッパーだと硬くて握ると少し痛いです。汗をかくとツルツル滑ることもあります。テープを巻いて使うと調子がいいです。
ゴム
販売価格
1,000円以下で買えます。安いです。
握り心地
スポンジほど柔らかくありませんが、まあまあの握り心地です。スポンジ同様、グリップ部分が太いため、可動域が狭く、本格的にトレーニングしたい場合には向きません。
おすすめのハンドグリッパー
Captains of Crush Grippers
キャプテンズ・オブ・クラッシュ・グリッパーズは、カリフォルニアに本社があるアイアンマインド社が販売している、世界で最も有名なハンドグリッパーです。CoCグリッパーの愛称で親しまれています。強度は27kg(ガイド)から165kg(No.4)までの11段階に分かれています。127kg(No.3)以上は公式認定を行っており、閉じることができたら世界に名を残すことができる夢があります。
最安値価格
IRON AMERICANスーパーグリッパー
強度調節ができるハンドグリッパーです。カタログ値では、約22kg~150kg以上まで調整することができます。見ての通り作りが大きいため、両手を使用したネガティブトレーニングも楽々行えます。グリップ部分がローレット加工されているため、慣れるまで少し痛いかもしれません。最大のデメリットは持ち運びが不便なことですが、自宅でやる分には関係ないでしょう。握力を本気で鍛えたいならば、ぜひ自宅に一つは欲しい、おすすめのハンドグリッパーです。
最安値価格
ハンドグリップヒーローズ
La-VIEというスポーツブランドが発売している、台湾製のグリッパーです。スポンジやゴムのグリッパーは、耐久性が低く、スポンジが破れたり、グリップ部分がクルクル回ってしまうことがありますが、このグリッパーはプラスチック製のため、その心配はありません。デメリットは、汗で滑りやすく、慣れないと硬くて握ると痛いという点です。その時は、テープを巻いたり、タオルを巻いたりして使うといいでしょう。1,000円以下では、一番おすすめのグリッパーです。