鍛えたい部分に貼り付けるだけで、筋肉を刺激して鍛えることができる「EMS(Electrical Muscle Stimulation)」マシン。
現在、市場には数多くのメーカーがEMSマシンを販売していますが、その代表が、「シックスパッド」と「スレンダートーン」です。
そこでブログでは、この2つのEMSマシンの基本的な性能を紹介しました。
SIXPAD(シックスパッド)の基本情報
SLENDER Tone(スレンダートーン)の基本情報
今回は、鍛えられる部位、セット内容、効果、本体価格、維持費など、両者を徹底的に比較し、その違いについて解説していきます。
最終的に、どちらがおすすめか結論も出します。
基本情報
シックスパッド
株式会社MTGという日本の企業が開発したEMSマシンです。
広告塔には、サッカーポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手、サッカー日本代表の槙野智章選手、登山家の三浦雄一郎氏などを起用しています。
2015年に販売されて以来、50万台以上を売り上げている、今一番勢いのあるEMSマシンです。
スレンダートーン
Bio-Medical Research (BMR) Ltd.というアイルランドの企業が開発したEMSマシンです。
元衆議院議員の杉村太蔵氏、サッカー元日本代表の中澤佑二選手、ハンドボール日本代表の宮崎大輔選手などを広告塔に起用しています。
累計販売台数が約800万台にものぼる、世界で一番売れているEMSマシンです。
鍛えられる筋肉の違い
それぞれのEMSマシンは、腹筋用と他部位用で別商品になっています。各々鍛えることができる筋肉が違うので、自分が鍛えたい部位が推奨されているかきちんと把握しましょう。
シックスパッド
アブズフィット(Absfit)
腹直筋
ボディフィット(Bodyfit)
大腿四頭筋
腓腹筋
ヒラメ筋
上腕二頭筋
上腕三頭筋
腹斜筋
スレンダートーン
アブベルト
腹直筋
腹斜筋
アームベルト
上腕二頭筋
上腕三頭筋
ヒップショーツ
大腿四頭筋
大臀筋
中臀筋
小臀筋
フェイス
表情筋
セット内容の違い
最大の違いは、本体とコントロールユニットの違いです。
シックスパッドは本体にリチウム電池を入れて使用するため、コイン型リチウム電池(予備1個)が付属しており、スレンダートーンはコントロールユニットを充電することで使用するため、充電器が付属しています。
電池式のシックスパッドは使用したい時にすぐに使えますが、充電式のスレンダートーンは、使用前に約2時間の充電が必要です。
シックスパッド
アブズフィット(Absfit)
本体×1
台紙×1
クリアケース×1
サポートベルト×1
高電導ジェルシート×6
コイン型リチウム電池×2
オープナー×1
取扱説明書×1
スレンダートーン
アブベルト
コントロールユニット×1
充電器×1
腹筋ベルト×1
パッド×1セット(大1、小2)
ポーチ×1
取扱説明書×1
クイックスタートガイド×1
性能(効果)の違い
同じEMSマシンのシックスパッドとスレンダートーンですが、その性能には大きな違いがあります。「周波数」、「プログラム」、「強度」、「独自技術」の4つを比較してみましょう。
シックスパッド
周波数:20Hz
シックスパッドの周波数は20Hzと低く設定されています。
これは、シックスパッドの開発者である京都大学の森谷教授が提唱する、20Hz以上の周波数では筋肉が正常な収縮と弛緩ができないという説に基づいています。
使用中は常に、最適な周波数である20Hzを保ってくれます。
プログラム:1種
シックスパッドのトレーニングプログラムは一つだけです。23分間あるプログラムは、時間の経過とともに段階的に強度が高まるよう設定されているため、限られた時間の中でも効率よく筋肉を鍛えることができます。
強度:15レベル
強度は15レベルに分かれています。脂肪の厚みや筋肉の発達具合によって、推奨されるレベルは変わりますが、平均的な体型の方であれば、十分なレベル分けでしょう。
独自の性能
CMM Pulse(パルス)
シックスパッドには、20Hzという非常に低い周波数が設定されていますが、そこで問題となるのがピリピリと皮膚が焼けるような痛みです。
一部サイトでは、高周波ほど痛みが大きいため、強度が高いと記載されていますが、これは間違いです。実際は真逆で、低周波ほど痛みの度合いは強くなります。
そのため、通常20Hzの低周波では、使用中にかなりの痛みが伴います。そこで採用されたのが、「CMM Pulse(パルス)」というMTGの独自技術です。
ウォームアップからクールダウンまで、23分間続く一連のプログラムで使用されているこのオリジナルの波形により、20Hzの低周波でありながら、痛みを最小限に抑えることが可能となっています。
スレンダートーン
周波数:45~80Hz
スレンダートーンの周波数は45~80Hzで調整することができます。
他社のEMSマシンに比べると、非常に低い周波数ですが、シックスパッドよりは高い周波数です。
筋肉を鍛えるために最も効果的な周波数である20Hzに設定できないという点で、シックスパッドより劣ります。
プログラム:10種
スレンダートーンには初級レベルからプロレベルまでの各強度の他、筋持久力や腹斜筋に特化したプログラムなど、合計10のトレーニングプログラムがあります。
強度:150レベル
以前は99レベルでしたが、最新作のエボリューションでは、150レベルの強度に分かれています。個人の体型に合わせて細かく強度設定ができるという点で、シックスパッドよりも優れています。
独自の性能
C.S.I.テクノロジー
ベルトで覆っている筋肉だけでなく、周辺の筋肉まで広範囲に引き締める独自技術「C.S.I.テクノロジー」が採用されています。
C.S.Iは「Concentrated Slendertone Innervation」の略称で、低周波シグナルに強弱をつけることで、交互にシグナルを送り、刺激をより広範囲に働かせることができます。
これにより、短時間でも効率よくトレーニングすることが可能となっています。
本体価格の違い
シックスパッド
シックスパッドの本体価格は次のとおりです。
Abs fit:23,800円
Body fit:17,800円
正規販売店
スレンダートーン
スレンダートーンの本体価格は次のとおりです。
アブベルト:19,800円
正規販売店
維持費の違い
EMSマシンを使用するためには、本体だけでなく、ジェルシートも必要です。
ジェルシートは、使用によって劣化するため、定期的に交換しなければいけません。
また、当然電力を使用しますので、維持費には電気代もかかります。
シックスパッド
ジェルシート代
ジェルシートは、最も一般的なレベル8で使用した場合、約30回での交換が目安です。
数百円安い、互換性を謳っているジェネリック品もありますが、伝導率が劣る、メーカー保証が効かないなどのデメリットも確認されていますので、正規品を使用することをおすすめします。
正規品の1回あたりの使用価格は次のとおりです。
アブズフィット:約109円
ボディフィット:約74円
電力代
SIXPADはコイン型リチウム電池「CR2032」を1枚使用します。
ポケモンGO Plusでも使用されている、一般的なボタン電池です。
電池のメーカーによっても違いますが、ジェルシートと同じく、レベル8で約30回使用できます。
CR2032は100円ショップでも購入できますが、パナソニックなどの有名メーカー品を使用した方が、結果的に安くつきます。
スレンダートーン
ジェルシート代
スレンダートーンのジェルシートは、40回(約20時間)で交換するのが目安とされています。
シックスパッドと同じく、正規品以外では正常な動作が保証されませんので、純正品の使用をおすすめします。
正規品1セットの1回あたりの使用価格は次のとおりです。
アブベルト:約112.5円
アームベルト:約90.0円
電力代
スレンダートーンは充電式です。1回の充電は2~3時間かかり、フル充電後は約10回(約5時間)使用することができます。1回の充電にかかる電気代は1円以下です。
充電池はニッケル水素電池(充電式NiMH電池)で、500回程度充電可能です。
まとめ
以上、シックスパッドとスレンダートーンの比較でした。
個人的には、シックスパッドの方が効果を実感しやすいため、愛用しています。
本体価格は少し高いですが、迷っている方にはシックスパッドをおすすめします。
シックスパッドのメリット
・20Hzという最も効果的な周波数
・持ち運びが簡単
・使いたいときにすぐ使用できる
スレンダートーンのメリット
・プログラムの数が多い
・強度設定が充実している
・本体価格が安い
・維持費(ジェルシート)が安い
・一台で腹斜筋も鍛えることができる