ダンベルと並び、本格的な自宅での筋トレには欠かせない「トレーニングベンチ」。
一見するとただのベンチですが、一台持っているだけで、トレーニングの幅と質が劇的に向上する、おすすめの筋トレグッズです。
そんなトレーニングベンチですが、自分に合ったベンチを選ばないとと、すぐに使わなくなったり、後々買い替えたりすることがよくあります。
私自身、深く考えずにトレーニングベンチを選んでしまい、今までに2回買い替えています。
そこで今回は、後悔しないためのトレーニングベンチの正しい選び方を紹介します。
ネット上にある、基準が不明確な「トレーニングベンチおすすめ人気ランキング」に騙されず、自分に合った種類と耐荷重のトレーニングベンチを選びましょう。
トレーニングベンチの種類
フラットベンチ
フラットベンチは、床と平行になっているトレーニングベンチです。シンプルな構造のため、本体が軽く、耐荷重が高い傾向があります。これ一台で数十種類のトレーニングが可能なため、身体全身を鍛えることができます。定番にして王道の、最もおすすめのトレーニングベンチです。
インクラインベンチ
“incline”には「傾斜」という意味があります。その名の通り、シートが斜めに傾いており、使用すると頭の位置がお尻よりも高くなります。大胸筋の上部を鍛えることができるインクラインベンチプレス、三角筋を鍛えることができるショルダープレスなどのトレーニングで人気です。
デクラインベンチ
“decline”には「下り坂」という意味があります、インクラインとは反対方向にシートが傾いており、使用すると頭の位置がお尻よりも低くなります。大胸筋の下部を鍛えることができるデクラインベンチプレス、広背筋を鍛えることができるデクラインプルオーバーなどのトレーニングで人気です。シットアップベンチとしても使用することができます。
マルチベンチ(アジャスタブルベンチ)
シートの角度を調整できるトレーニングベンチです。調整できる角度は各メーカーの商品によって違いますが、最大で、フラットベンチ、インクラインベンチ、デクラインベンチの3つの使い方ができます。中にはさらに、ラットプルマシン、レッグエクステンション、レッグカールなど、マシントレーニングの機能も拡張してつけることができるベンチもあります。
フォールディングベンチ
“folding”には「折りたたみの」という意味があります。その名の通り、コンパクトに折りたたむことができるため、トレーニングベンチの従来の欠点であった、非使用時の省スペース化を実現しています。その代わり、構造が複雑なため、耐荷重が低い傾向があります。
シットアップベンチ
“sit-up”には「腹筋運動」という意味があります。その名の通り、腹筋運動のために作られたトレーニングベンチです。うつ伏せになれば、背筋も鍛えることができます。安くて軽い点が魅力ですが、耐荷重が低い傾向があるため、デクラインベンチとしての使用は避けた方がいいでしょう。
おすすめの種類
トレーニングベンチには、上記の通り6種類があります。
この内、基本となるフラットベンチとして使用できるのは、フラットベンチ、マルチベンチ、フォールディングベンチの3つです。
そのため、自宅用のトレーニングベンチの種類は、これら3つの内から選ぶことになります。
フラットベンチがおすすめな人
一般的なトレーニー
一般的なトレーニーには、フラットベンチがおすすめです。
私の経験上、ボデイビルダーやアスリートを目指しているのでなければ、自宅用トレーニングベンチに角度調整は必要ありません。
特に筋トレ初心者の場合、筋トレを習慣化し、継続的に行うことが最優先です。
シンプルで余計な機能がない方が、トレーニング内容が明確になります。
実際に、筋トレグッズは機能が多くなるほど、段々と使うのが面倒くさくなり、筋トレの継続率が下がる傾向があります。
ダイエットや筋力アップを目指す一般のトレーニーには、フラットベンチがおすすめです。
マルチベンチがおすすめな人
筋トレ上級者
筋トレ上級者になると、思ったように筋肉の成長が伸び悩む「プラトー(停滞期)」がたびたび訪れます。
まだ筋肉量が少ない人であれば、負荷を重くしたり、セット方法を組み込むことで、比較的簡単にプラトーを乗り越えることができます。
しかし、ある程度筋トレ歴があると、トレーニングメニューを変え、筋肉を違うアングルから刺激しないとプラトーを打破できないことがあります。
その時に必要になるのが、インクラインベンチやマルチベンチです。
普段のトレーニングから角度を少し変えるだけで、驚くほど成果が上がることがあります。
すでにベンチプレスで100kg以上を挙げることができる筋トレ上級者には、マルチベンチがおすすめです。
フォールディングベンチがおすすめな人
一人暮らしの女性
トレーニングベンチは、長さが約120cmあるため、自宅に置いておくと結構目立ちます。
そのため、折りたたみができると、限られた部屋のスペースを有効活用することができるでしょう。
しかし、私の経験上、一度片づけてしまうと、かなりの高確率で出すのが億劫になります。
前述のとおり、最も重要なことは、筋トレを習慣化することです。
フォールディングベンチの収納性は、筋トレのハードルを上げてしまう危険性があります。
自宅用トレーニングベンチとしては、あまりおすすめできません。
強いて言うならば、トレーニングベンチを部屋に置きたくない、一人暮らしの女性におすすめです。
おすすめの耐荷重
トレーニングベンチには、何kgの使用に耐えられるかの基準「耐荷重」が設定されています。
トレーニングベンチの中板は、耐荷重を超えて使用すると折れる危険性があるので、自分の扱う重量を耐荷重がカバーしているか、必ず確認しましょう。
一般的に、耐荷重が高いほど頑丈で安全に筋トレができますが、本体価格が高くなります。
そのため、コスパを上げるためには、オーバースペックにならない耐荷重を選ぶといいでしょう。
一般的なトレーニー
ダンベルの重さを基準にする
高負荷トレーニング用の筋トレグッズには、バーベルとダンベルがありますが、自宅でのトレーニングには、バーベルよりもダンベルがおすすめです。
ダンベルの方が場所を取らない、実施できるトレーニングメニューが多い、価格が安いなど、多くのメリットがあるからです。
そのため、一般的なトレーニーにおける自宅でのトレーニングは、ダンベルの使用を想定します。
ダンベルとトレーニングベンチを使ったトレーニングで、最も高重量を扱うことができるのは、ダンベルベンチプレスという種目です。
成人男性における、1回反復できるダンベルベンチプレスの平均的な重量は、次のとおりです。
体重 | 一般人の平均 | 筋トレ経験者 |
60kg | 13kg | 22kg |
65kg | 15kg | 24kg |
70kg | 17kg | 27kg |
75kg | 19kg | 29kg |
80kg | 20kg | 32kg |
上記のとおり、筋トレ初心者であれば、片方20kgのダンベルがあれば十分です。
そのため「40kg+自分の体重(kg)」を満たしている耐荷重があれば、安全にハードなトレーニングできます。
体重が60kgの人であれば100kg、70kgの人であれば110kgなので、余裕を持って150kg程度の耐荷重があれば良いでしょう。
筋トレ上級者
ベンチプレスの最高重量を基準にする
筋トレ上級者は、より高重量を扱えるバーベルの購入も検討しているかもしれません。
その場合、耐荷重は自分が目指すベンチプレスの最高重量を基準にするといいでしょう。
ベンチプレス100kgが目標の人は「100kg+自分の体重(kg)」があれば、安全なトレーニングできます。
そのため、余裕を持って200kg程度の耐荷重があれば良いでしょう。
おすすめのトレーニングベンチ
フラットベンチ
LEADINGEDGE LEFB-005
基本情報
耐荷重:約300kg
サイズ:59(W)x112(L)x41(H)cm
本体重量:12kg
組立時間:約10分
LEFB-005の特徴
株式会社eSPORTS(イースポーツ)が販売する、自社ブランドのフラットベンチです。
累計販売台数二万台以上を誇る、日本一人気のフラットベンチとして知られています。
最大の特徴は、7×5cmの極太フレームに支えられた、約300kgの耐荷重です。
第三者機関によって実施された耐久テストでは、750kgの荷重を3分間かけても、破損・変形がなかったそうです。
耐荷重で考えると、ほとんどの人にとってオーバースペックですが、高耐荷重ベンチのデメリットである価格の高さがありません。
比較すると、耐荷重200kgのトレーニングベンチよりも安いです。
品質と価格からみたコスパの良さは、現時点で群を抜いています。
迷ったらこれを選んでおけば間違いない、おすすめのトレーニングベンチです。
1年間の製品保証もついており、万一の初期不良にも対応しています。
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最安値販売価格:6,480円~
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マルチベンチ(アジャスタブルベンチ)
Bowflex 5.1 アジャスタブルベンチ
基本情報
耐荷重:約218kg
サイズ:66.5(W)x155(L)x48(H)cm
本体重量:非公表
最大傾斜:90°
5.1 アジャスタブルベンチの特徴
ダイヤル式ダンベルを開発したことでも有名なBowflexのマルチベンチです。
高重量使用時でも左右のガタツキがなく、抜群の安定感があります。
インクラインは4段階、デクラインは1段階調節で、背シートの最大傾斜角度は約90°です。
座シートは2段階の調節ができます。
同メーカーのマルチベンチには「3.1」という下位互換のベンチがあります。
基本的なつくりは同じなので、耐荷重は一緒ですが、角度調整が2段階少なく、ショルダープレスに対応していません。
値段もそこまで変わらないので、5.1を選ぶべきでしょう。
唯一のデメリットは、別売りのアタッチメントによるトレーニング拡張に対応していない点です。
トレーニングベンチとしての使用に限定すれば、自宅用としては最高のマルチベンチでしょう。
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最安値販売価格:39,990円~
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