筋トレ上級者は、より具体的に筋肉を鍛えます。
例えば大胸筋の場合、上部(鎖骨部)と下部(胸肋部)を鍛え分けることによって、より自分の理想に近い筋肉を作ることができます。
細かい部位別トレーニングには、シート角度が違うトレーニングベンチの使用が効果的です。
しかし、スポーツジムのように各角度のトレーニングベンチを購入するのは、お金と設置スペースを考えると、自宅では現実的ではありません。
そこでおすすめなのが、シートの角度を変えることで、様々なトレーニングベンチに変身するマルチベンチ(アジャスタブルベンチ)です。
自宅に一台あるだけで、フラットベンチとしてだけでなく、インクラインベンチ、デクラインベンチ、シットアップベンチとして使用することができます。
今回は、耐荷重、傾斜角度、使用感、価格を比較した、おすすめの自宅用マルチベンチをランキング形式で紹介します。
マルチベンチの購入を考えている筋トレ上級者の人は、参考にしてください。
ランキング対象のトレーニングベンチ
インクラインとデクラインの両方に対応
トレーニングベンチの角度には、大別して180°のフラット、180°以下のインクライン、180°以上のデクラインの3つがあります。
マルチベンチは通常のフラットに加えて、インクラインかデクライン、もしくはその両方ができるトレーニングベンチを指します。
しかしこのランキングでは、インクラインとデクラインの片方しか対応していないマルチベンチはランキングの対象外にしています。
マルチベンチのメリットは、より多角度で筋肉を追い込める点です。
どちらかしか対応していないのならば、フラットベンチでも十分でしょう。
ベンチプレスの例でいえば、インクラインは大胸筋上部、デクラインは大胸筋下部に刺激を与えることができます。
デクラインは、肩より肘が稼働しやすいので、肩を痛めやすい人にも効果的です。
角度が固定されているフラットベンチで十分という方は、次の記事を参考にしてください。
ランキングの算出方法
自宅用マルチベンチのおすすめランキングでは、次の4つの要素を比較しています。
耐荷重
トレーニングベンチには、何kgの使用に耐えられるかの基準「耐荷重」が設定されています。
耐荷重が高いほどベンチが頑丈で、安全に筋トレをすることができます。
マルチベンチの中には板が入っており、耐荷重を超えると折れてしまう危険性があります。
そのため、耐荷重はマルチベンチ選びにおける最重要項目です。
特に筋トレ上級者の場合、100kgを超えるバーベルや、40kgを超えるダンベルなど、高重量を扱う人も多いでしょう。
自重を考慮して、最低でも200kg以上の耐荷重があるマルチベンチを選んでください。
傾斜角度
マルチベンチとフラットベンチの違いは、傾斜角度を調整できる点です。
しかし、同じマルチベンチでも、変更可能な角度は、各メーカーの商品によって違います。
そのためこのランキングでは、傾斜角度の自由度を評価のポイントにしています。
最大傾斜が大きく、角度を微調整できるマルチベンチほど、トレーニングの幅が広がります。
そのため、角度調整の自由度が高い商品ほど、高評価にしています。
使用感
耐荷重や傾斜角度の自由度が同じマルチベンチでも、シートの幅や長さが違います。
そのため、実際の使用感は、使ってみないことにはわかりません。
私は紹介している各メーカーのマルチベンチを、全て実際に使用したことがあるので、その経験上の使用感を評価のポイントにしています。
主観による評価なので、客観性を担保するため、購入前は口コミレビューも確認しましょう。
価格
各メーカーのマルチベンチには、定価が設定されています。
しかし、筋トレグッズは定価より値下げされることがよくあります。
そのため、定価で比較してしまうと、正確なコスパを比較をすることができません。
そこでこのランキングでは、2大ネットショッピングサイト「楽天市場」「amazon.co.jp」における最安値を比較しています。
これにより、実際の販売価格を比較することができます。
マルチベンチランキング
第1位 MOTIONS(モーションズ)
MOTIONS アジャスタブルベンチ
基本情報
耐荷重:約220kg
サイズ:65(W)x147(L)x43(H)cm
本体重量:非公表
最大傾斜:90°
MOTIONS アジャスタブルベンチの特徴
精度の高い格安ダイヤル式ダンベルでお馴染みの、MOTIONSのアジャスタブルベンチです。
パワーリフティングの公式規格で作られたベンチは、大きすぎず小さすぎない、絶妙なサイズ感になっています。
耐荷重は約220kgと、今回紹介したベンチの中でもトップクラスです。
100kgのバーベルを使用しても、ガタツキがありません。
角度調整はラダー式になっており、背面(6段階)と座面(2段階)をワンタッチで変更できます。
これほどのポテンシャルでありながら、価格は3万円を切っています。
品質の高さと価格の安さを高いレベルで兼ね備えた、2019年現在、群を抜いておすすめできるマルチベンチです。
はじめてのマルチベンチには、これを選んでおけば間違いないでしょう。
第2位 Bowflex(ボウフレックス)
5.1 アジャスタブルベンチ
基本情報
耐荷重:約218kg
サイズ:66.5(W)x155(L)x48(H)cm
本体重量:非公表
最大傾斜:90°
5.1 アジャスタブルベンチの特徴
ダイヤル式ダンベルを開発したことでも有名なBowflexのマルチベンチです。
高重量使用時でも左右のガタツキがなく、抜群の安定感があります。
インクラインは4段階、デクラインは1段階調節で、背シートの最大傾斜角度は約90°です。
座シートは2段階の調節ができます。
同メーカーのマルチベンチには「3.1」という下位互換のベンチがあります。
基本的なつくりは同じなので、耐荷重は一緒ですが、角度調整が2段階少なく、ショルダープレスに対応していません。
値段もそこまで変わらないので、5.1を選ぶべきでしょう。
唯一のデメリットは、別売りのアタッチメントによるトレーニング拡張に対応していない点です。
トレーニングベンチとしての使用に限定すれば、自宅用としては最高のマルチベンチでしょう。
最安値価格
最安値販売価格:39,990円~
メーカープロフィール
アメリカのバンクーバーに本社を置く、Nautilu社のスポーツブランドです。ダイヤル式ダンベル「SELECTTECH」やクロストレーナー「MAX TRAINER」など、数々の画期的な筋トレグッズを世に送り出している、最先端を行くスポーツメーカーの一つです。
公式サイトBowflex
第3位 Body Solid
マルチベンチGFID31
基本情報
耐荷重:約200kg
サイズ:53(W)x142(L)x51(H)cm
本体重量:28kg
最大傾斜:84°
GFID31の特徴
アメリカのイリノイ州に本社を置く、Body Solid社の自宅用マルチベンチです。
50mmx50mmの肉厚のスチールパイプを使用しているため、抜群の安定感があります。
インクラインは4段階、デクラインは1段階調節で、背シートの最大傾斜角度は約84°です。
座シートは4段階の調節ができます。
同メーカーのマルチベンチには、フィットネスジムでも使用されている準業務用のGFID71という上位互換商品があります。
GFID71は、GFID31よりも一回り大きく、耐荷重は約250kgあります。
シートに厚みがあって快適性も上ですが、傾斜角度の自由度などの基本性能は一緒です。
そのため、自宅での使用重量が100kg以下の場合、GFID31で十分でしょう。
別売りのアタッチメントで、レッグエクステンション、レッグカール、プリチャーカールができるようになるため、これらのトレーニングもしたい人にもおすすめです。
最安値価格
最安値販売価格:54,000円~
メーカープロフィール
Body Solid社はアメリカに本社を置くトレーニング用品の製造、販売を行っている会社です。家庭用のトレーニング用品の販売だけでなく、米軍やアメリカの警察、NHLチームにも製品を提供している、アメリカのフィットネス業界を代表する企業のひとつです。
公式サイトBody Solid
第4位 IROTEC(アイロテック)
マルチポジションベンチ
基本情報
耐荷重:約240kg
サイズ:70(W)x175(L)x55(H)cm
本体重量:33kg
最大傾斜:60°
マルチポジションベンチの特徴
大阪府に本社を置く、株式会社スーパースポーツカンパニーのマルチベンチです。
耐荷重は説明書等に記載がなかったため、メーカーに直接問い合わせをして確認しています。
約240kgということですが、床面からの高さが高いためか、耐荷重が低いBody Solid、Bowflexのベンチより安定感は低いです。
シートの厚みも薄いため、快適性も下回っています。
インクラインは5段階、デクラインは1段階調節で、背シートの最大傾斜角度は約60°です。
座シートは、背シートと連動しているため、自動で角度調整されます。
最大の特徴は、レッグカールとアームカールのアタッチメントが、最初から付属している点です。
さらに、別売りのラットオプションを装着すれば、ラットプルダウンとシーテッドローもトレーニングできます。
IROTECには、組立不要の「マルチパーパスフォールディングベンチ」という商品もあります。
耐荷重や傾斜角度の自由度は同じですが、追加オプションの豊富さと本体価格の安さは、マルチポジションベンチの方が上です。
組み立てが面倒でなければ、マルチポジションベンチを選ぶといいでしょう。
最安値価格
最安値販売価格:27,000円~
メーカープロフィール
株式会社スーパースポーツカンパニーが販売するブランドです。ブランド名のアイロテックには、鉄のような心と身体を創るテクノロジーを意味する造語です。世界と戦える強靭な精神と肉体の創造を目指し、赤+黒のスパルタンカラーをイメージカラーとしています。
公式サイトIROTEC
第5位
レッグフラットベンチ TRUST
基本情報
耐荷重:約200kg
サイズ:54(W)x170(L)x52(H)cm
本体重量:20kg
最大傾斜:85°
レッグフラットベンチ TRUSTの特徴
多数の芸能人、アスリートを広告塔にしている、ファイティングロードのマルチベンチです。
公表している耐荷重は約200kgですが、高重量を使用すると左右にガタつきがあるため、トレーニングベンチとしての使用は、最大で80kg程度に抑えた方がいいでしょう。
インクラインは6段階、デクラインは1段階調節で、背シートの最大傾斜角度は約85°です。
座シートは、7°刻みに4段階の調節ができます。
商品名のとおり、レッグエクステンションとレッグカールができる点が、最大のポイントです。
かつては2万円を下回る圧倒的な安い価格が魅力でしたが、値上げをしたため、今ではセールスポイントが少ない商品です。
最安値価格
最安値販売価格:23,490円~
メーカープロフィール
株式会社ファイティングロードが販売するブランドです。週刊少年ジャンプをはじめとする、多くのメジャー雑誌に広告を掲載しているため、知名度は群を抜きます。そこそこの質を持ったトレーニンググッズを格安で買いたい、ダイエット希望者、初級~中級トレーニーにおおすすめのブランドです。
公式サイトFIGHTING ROAD
あわせて購入したい商品
アジャスタブルダンベル
自宅トレーニングには、トレーニングベンチだけではなくダンベルも必要です。
マルチベンチの購入を検討している人であれば、次のようなスピンロックタイプのダンベルをすでに複数所持していることでしょう。
私もスピンロックダンベルを複数本持っています。
しかし、重量の変更が面倒くさいため、現在はダイヤル式ダンベルしか使用していません。
ダイヤル式は、ただ回すだけで、約2秒で重さを1~2kg刻みで変更することができます。
スピンロックダンベルに億劫さを感じている人は、買い替えを検討しましょう。
トレーニング中のストレスを大幅に軽減できます。
セットで3万円以下と、値段もそれほど高くありません。
おすすめは、ランキング1位のMOTIONSのダンベルです。
各社を比較したランキングはこちら
ダンベルおすすめランキング
筋トレサプリ
マルチベンチの購入を検討中の人であれば、ほとんどの人はプロテインを摂取しているでしょう。
もしかすると、クレアチン、BCAA、グルタミンなど、複数のサプリメントを組み合わせて摂取している人もいるかもしれません。
そのような、自分でサプリメントを組み合わせることができる筋トレ上級者の方は、今回おすすめする筋トレサプリは不要ですので、読み飛ばしてください。
ここで紹介するのは、まだプロテイン以外のサプリメントに手を出していない、筋トレ初心者~中級者向けの、総合的な「筋トレサプリ」です。
筋肉の成長に必要な栄養素が、一つにまとまっているオールインワンのサプリなので、トレーニングの成果を無駄にしたくない方は、摂取を検討してみましょう。
バルクアップHMBプロ
基本情報
内容量:150粒
配合成分数:6種類
1食分の粒数 :5粒
1食分のHMB量:2,000mg
返金保証期間:90日間
通常価格:11,700円
定期価格:5,950円
注目のポイント
プロレスラーのYAMATOさん、ボディビルダーのジャスティス岩倉さんといった、アスリートも愛用しているサプリです。
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各社を比較したランキングはこちら
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