メジャーリーガーのイチロー選手が、渡米前の1999年から現在まで、ずっと愛用しているワコールのスポーツウェア「CW-X(シーダブリュー・エックス)」。
伸縮性に富み、着圧のあるCW-Xのようなスポーツウェアは、コンプレッションウェアと呼ばれおり、筋肉疲労の軽減や最大筋力の増加など、様々なメリットがあるといわれています。
基本的なコンプレッションウェアの効果については、下の記事をチェックしてください。
このCW-Xは、コンプレッションウェアのメリットはそのままに、怪我の予防をサポートするテーピング機能まで搭載されています。
今回は、下着メーカーが開発したこのハイテクノロジーなスポーツウェアについて紹介します。
CW-Xとは
ワコールのスポーツウェア
ワコールは京都市に本社を置く日本の企業です。アクセサリー販売を生業とする「和江商事」として1946年に創業しました。
しかし2年後の1948年、ブラパッドの独占販売権を取得したところ、これが大ヒットし、日本におけるブラジャーのパイオニア企業となりました。
1957年には、「和江の名を永遠に留める」(=和江留)という期待の意味を込めて、現在の社名である「ワコール」となりました。
ワコール人間科学研究所
CW-Xは、1964年に設立された「ワコール人間科学研究所」で開発されました。
「女性のからだを科学的に研究して、ものづくりに生かす」という理念のもと、人体シルエットを統計的に分析する「シルエット分析装置」や、人体の立体形状を非接触で計測する「三次元計測装置」を使用した最先端の研究が行われています。
その研究の中で、CW-Xの第1号が、1991年に完成しました。
イチロー選手との出会い
現在、イチロー選手はCW-Xの広告塔として起用されていますが、元々は様々なメーカーのスポーツウェアを試す中で、自ら気に入ってトレーニングや試合で着用していたのがきっかけでした。
正式なアドバイザリー契約を結んだのは2002年ですが、その3年前の1999年(渡米前)にはすでに愛用していたそうです。
今では、「プレーには絶対欠かせない。」とまで言わせる、ユンケルと並び、イチロー選手のアイコンともなっている愛用品です。
CW-Xの特徴と効果
テーピング原理の応用
CW-Xは、「テーピングの原理をタイツに組み込む」という発想から生まれました。テーピング技術は、膝をはじめとする各関節部分と、筋肉の流れに沿って施されており、着地の際の衝撃を和らげ、身体の軸をブレにくくする効果があります。
また、素材には糸に活性微粒子を練り込むことで、汗を吸収、蒸散する素材「EVRDRY」と、吸汗速乾素性を持つ高機能素材「クールマックス」が使用されており、快適性も抜群です。
女性用下着メーカーならではの「ガードル技術」と「通気素材」が使用されています。
CW-Xの種類
CW-Xには、ボトムス、トップスのほか、腰、股関節、膝、ふくらはぎ、足首という各パーツのワンポイント商品もあり、スポーツ時はもちろん、日常での気軽な使用にも適しています。
また、ボトムスはエントリーからプロまで、4つのモデルに分かれており、それぞれ用途に応じて使い分けることが可能です。
STYLE FREE(スタイルフリー)
ヨガなどの日常におけるライトな動きにおすすめです。スポーツだけでなく、日常での仕様にも向いている安価なエントリーモデルです。
ボトムス
メンズ
レディース
EXPERT(エキスパート)
ウォーキングやジョギング、ゴルフなどの軽い運動におすすめのモデルです。段階着圧と膝へのサポートが搭載されています。
ボトムス
メンズ
レディース
STABILYX(スタビライクス)
マラソンや球技の練習着として最も人気のあるモデルです。長時間の使用にも耐えられる作りになっており、ふらつきやブレを軽減すしてくれます。軽量のレボリューションタイプもあります。
ボトムス
メンズ
レディース
GENERATOR(ジェネレーター)
「とまる」「ねじる」の動きに強く、スキーやスノーボード、球技の試合用などにおすすめの最上位モデルです。スタビライクスと同じく、軽量のレボリューションタイプもあります。
ボトムス
メンズ
レディース
トップス
メンズ
レディース
まとめ
CW-Xには、筋肉疲労の軽減、最大筋力の向上、持久力の向上、快適性の向上、という、従来のコンプレッションウェアが持つメリットに加え、テーピングによる怪我予防の効果があります。
女性用下着メーカーならではの、高いレベルの技術が使用されており、数あるコンプレッションウェアの中でも、その効果は抜き出ていると言えるでしょう。
なんといっても、あのイチロー選手が自ら選んだコンプレッションウェアですので、その機能性、効果は、世界最高のアスリートのお墨付きと言えるでしょう。