筋肉を作るうえで、最も大切といっても過言ではないサプリ「プロテイン」。
筋肉の素となる栄養素「タンパク質」を豊富に含有しているため、筋力アップ・筋肥大を目指す人には欠かせないでしょう。
そんなプロテインですが、元々が自然由来のため、よほど大量摂取しない限りは、副作用の心配はありません。
しかし一方で、プロテインを飲み始めてから、おならが臭くなったという経験をしたことがある人も多くいます。
実はこれは、腸内フローラ(腸内環境)が悪くなっているサインかもしれません。
さらに悪化すると、下痢をしてしまったり、便(うんこ)が緑色になることもあります。
そこで今回は、プロテインでおならが臭くなる原因と、その解決方法を紹介します。
プロテインでおならに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
おならが臭くなる原因
おならが臭くなる原因には、大別して次の3つがあるといわれています。
1.病気による原因
一つ目は、病気による原因です。腸内に汚れた血液が広がることで、臭いが発生している可能性があります。おならが臭くなる症状が現れる病気には、大腸がん、憩室炎、潰瘍性大腸炎などがあります。これらの病気は、血便や腹痛、吐き気を併発することが多いので、症状が気になる方は、一度病院で検査をしましょう。
2.食べ物による原因
二つ目は、食べ物による原因です。食べ物に含まれる硫黄分が硫化水素を発生させ、腐ったタマゴのような臭いのおならが出ます。硫黄分は、ニンニク、ニラ、玉ねぎ、肉などに豊富に含まれているため、餃子やモツ鍋を食べた後、おならが臭くなったという経験がある人も多いでしょう。
3.腸内環境の悪化による原因
三つ目は、腸内環境の悪化による原因です。人の腸内には600兆個以上の腸内細菌が生息しています。腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」に大別され、健康な成人は、2:7:1(善:日:悪)のバランスを保っているそうです。しかし、このバランスが崩れて悪玉菌が優勢になると、硫化水素、インドール・スカトールといった腐敗ガスが発生し、おならが臭くなります。
おならが臭くなるメカニズム
プロテインを飲んでおならが臭くなる人は、「3.腸内環境の悪化による原因」の可能性が高いです。
プロテインを飲んでから、おならが臭くなるまでのメカニズムは次のとおりです。
1.胃で分解されない
摂取したプロテインは胃に入ります。そこで、胃酸によりタンパク質は変性され、さらに消化酵素(タンパク質分解酵素)によってアミノ酸に分解されます。しかし、全てのタンパク質が100%分解されるわけではありません。胃が消化されなかったタンパク質は、未消化のままアミノ酸と一緒に小腸に送られます。
2.小腸で吸収されない
体内で最も長い臓器とも呼ばれる小腸では、絨毛という内壁にある突起物により栄養分を吸収します。胃で分解されたアミノ酸は、ここで体内に取り込まれます。一方、未消化のタンパク質の一部は十二指腸で消化されますが、その多くは小腸で吸収されず、そのまま大腸へと送られます。
3.大腸で悪玉菌のエサになる
大腸では、小腸で吸収されなかった食物繊維や、カリウム、ナトリウムなどのミネラルなどが吸収されます。しかし、未消化のタンパク質は、大腸内で悪玉菌のエサになります。これによって力を増した悪玉菌が、硫化水素、インドール・スカトールといった腐敗ガスを発生させ、おならを臭くします。
おならの臭いを解決する方法
以上を踏まえたうえで、おならの臭いを解決するためには、次の3つの方法が考えられます。
1.タンパク質の摂取を減らす
筋肉の成長にはタンパク質が必須のため、筋トレをするのであれば、基本的にプロテインは欠かせません。しかし、プロテインの一部効能はHMBサプリで代用可能です。HMBは「ロイシン」の代謝物なので、プロテインに似た筋肉合成作用があるからです。HMBはすでに分解されているため、腸内で吸収されるので、悪玉菌のエサにもなりません。
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HMBの他にも、クレアチンやグルタミンなど、筋肉合成をサポートする成分が多数配合されており、、筋トレ初心者~中級者であれば、プロテインよりも筋肉合成効果が期待できます。
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2.ソイプロテインに変更する
タンパク質には、動物性と植物性の2種類があり、植物性は悪玉菌のエサになりにくい特徴があります。一般的なプロテインは動物性タンパク質ですが、大豆から作られるソイプロテインは植物性タンパク質です。そのため、ソイプロテインに変更することで、おなら改善を期待できます。ただし、植物性タンパク質は吸収率が低いため、筋肉合成作用の面では、動物性タンパク質より少し劣ります。
おすすめのソイプロテイン
ソイプロテイン アイソレート
ソイでありながら、90%以上のたんぱく質含有量を誇るプロテインです。
非遺伝子組換え大豆(Non-GMO大豆)を使用しています。
一般的なソイプロテインとは異なり、100g当たり6.6gのロイシンが含有されているため、筋肉合成の面でも、ホエイプロテインに負けないポテンシャルがあります。
ヨーロッパNo.1のサプリブランド「MYPROTEIN(マイプロテイン)」が販売しています。
3.腸内環境(フローラ)を改善する
最後は、プロテインを変えず、腸内環境を強化する方法です。腸内環境は、顕微鏡で見ると植物が群生している”flora”(お花畑)のように見えるため「腸内フローラ」とも呼ばれます。腸内フローラの改善は、「小腸」と「大腸」のそれぞれからアプローチすることが大切です。
小腸の腸内フローラ
小腸には約1兆個の腸内細菌がおり、悪玉菌の割合が増えると、栄養素の吸収が阻害されます。
小腸内には微量の酸素があるので、酸素があっても生きられる通性嫌気性菌が多く住み着きます。
そのため、通性嫌気性の乳酸菌を摂取することで、腸内フローラの改善が期待できます。
代表的な乳酸菌には、ラクリス菌、ヤクルト菌(シロタ株)、ガセリ菌、ラブレ菌などがあります。
大腸の腸内フローラ
大腸には小腸よりも多い100兆個以上の細菌がいます。
大腸内にはほとんど酸素がないため、酸素がなくては生きられない、偏性嫌気性菌が多く住み着いています。
そのため、腸内フローラの改善には、偏性嫌気性の善玉菌である、ビフィズス菌を摂取することで、腸内フローラの改善が期待できます。
おすすめの善玉菌サプリ
腸内フローラを改善するためには、小腸と大腸で、別のアプローチをとる必要があります。
そのため、乳酸菌とビフィズス菌の両方を取る必要性があります。
以前は私も、ヤクルトとビフィズス菌入りヨーグルトを併用していましたが、どうせなら最初から両方入っているサプリの方がおすすめです。
カルグルトには、森永乳業の特許成分「ビフィズス菌B-3」、三菱化学フーズの特許成分「ラクリス-S」など、5種の善玉菌が配合されており、小腸と大腸を同時にケアすることができます。
女性の美容サプリとして作られている商品ですが、タンパク質を通常よりも多く摂取するトレーニーにもおすすめです。
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まとめ
プロテインを飲んでおならが臭くなるのは、腸内のバランスが悪い可能性が高いです。
腸内悪玉菌の増加は、アレルギーや大腸がんを引き起こすこともあります。
そのため「たかが屁」と侮らず、腸からのSOSサインであると自覚しましょう。
しかし、筋肉の成長を目指すトレーニーの場合、筋肉の素となるタンパク質の摂取を減らすことは現実的ではありません。
そのため、プロテインを上手く置き換えてタンパク質量をコントロールし、善玉菌を増やして良好な腸内環境を維持しましょう。