スポーツ選手が、首に紐のようなネックレスを付けている姿は、今や見慣れた光景となりました。
国内外のトップアスリートも愛用するこのネックレスは、ただのファッションではなく、身体能力を高める、回復をサポートするなど、多くのメリットがあると言われています。
現在、様々なメーカーが、ネックレスを販売していますが、その中で最も有名なのが、フィギュアスケートの羽生結弦選手、プロ野球のダルビッシュ有選手も愛用している「ファイテン」でしょう。
このサイトでも以前、ファイテンのネックレスについて、その効果を検証しました。
今回紹介するのは、ファイテンの次に人気があるネックレス「SEVルーパー」です。特許技術「SEV」を使用している、ファイテンとよく比較される商品です。
ちなみに、SEVはネックレスだけでなく、自動車製品にも使用されています。
車雑誌の「カーグッズ・オブ・ザ・イヤー」も受賞しているので、車好きな人は聞いたことがあるかもしれません。
そんなSEV製品は現在、全世界に50万人以上の愛用者がいます。
しかし、着けるだけ効果があるという、非科学的で、怪しい謳い文句から、オカルト商品と呼ぶアンチも少なくありません。
そこで今回は、そんなSEVの効果について、客観的、中立的な立場から検証していきます。
SEVとは
物質活性の特許技術
SEVは、1978年に株式会社ダブリュ・エフ・エヌが開発した特許技術です。正式には「特許第3065590号:物質活性化方法および装置」といいます。特許は日本だけでなく、アメリカ、カナダ、韓国、EU、台湾、中国など、世界各国で取得しています。物質を活性化するという、凡庸性の高いこの技術は、ネックレスだけでなく、自動車パーツはじめ、多くの商品に採用されています。
SEVの歴史
SEVは、若林守男会長が、採掘の仕事で訪れていたメキシコで目撃した、身体に石をあてて病気を治す光景からヒントを得て開発されました。その後、SEVを自動車に応用した「吸排気用SEV」がヒットし、現在は、自動車総合専門店「オートバックス」、スポーツ用品店「ゼビオ」、ゴルフクラブメーカー「本間ゴルフ」、理美容鋏のトップシェア「株式会社ヒカリ」など、多ジャンルの企業と共同開発を進めています。
SEVの略称
SEVは、「Safety」「Ecology」「Value」の略です。それぞれ、次の思いが込められています。
Safety
自然由来の素材を使用し、安心安全
Ecology
基本的に、電源など外部消費エネルギー不使用
Value
付加価値を「体感できるレベル」で提供
SEVの愛用者
SEVには、トップアスリートから芸能人、一般人まで、多数の愛用者がいます。
スポーツ選手の中には、スポンサー契約していない、純粋な愛用者も多数いますが、ここでは、SEVのネックレスを着けている姿がテレビなどで確認できた著名人を紹介します。
アスリート
葛西 紀明
冬季オリンピックに、史上最多の7回出場している、スキージャンプ界のレジェンドです。日本選手団主将を務めたソチオリンピックでは、個人で銀メダル、団体で銅メダルを獲得し、スキージャンプ最年長メダリストになりました。個人ブログにも、たびたびSEV製品が登場する、SEVヘビーユーザーです。
中田 翔
北海道日本ハムファイターズ所属のプロ野球選手です。WBC野球日本代表「侍ジャパン」にも選出されている、日本を代表する野手です。SEVとはスポンサー契約をしており、「NAKATA」の名前が刻まれている、特別モデルのネックレスも販売されています。
宮間 あや
サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」の元主将です。2011 FIFA女子ワールドカップでは、2ゴール4アシストの活躍で日本の初優勝に大きく貢献した名プレイヤーです。SEVのオフィシャルサポートアスリートの一人です。
芸能人
哀川 翔
路上パフォーマンス集団「一世風靡セピア」のメンバーとして芸能界デビュー、現在では、俳優、歌手、レーシングドライバー、カブトムシ愛好家など、様々な肩書を持つマルチタレントです。イベントでSEVを体感して以来、1日も外すことなくSEVを愛用しているヘビーユーザーです。「SHOW」の名前が刻まれている、特別モデルのネックレスも販売されています。
浜田 雅功
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人です。お笑いコンビ、ダウンタウンのつっこみを担当しています。おしゃれ芸人としても知られており、アメカジスタイルの「ハマダー」というファッションジャンルを確立しています。そのスタイルの中で、SEVやファイテンなど、複数のスポーツネックレスをファッションアイテムとして取り入れています。
亀梨 和也
ジャニーズ事務所の人気アイドルグループKAT-TUNのメンバーです。野球に通じているアスリートアイドルという一面を持ちます。野球サポーターを務めるスポーツ番組「Going! Sports&News」のロケや、ゲームバラエティ番組「VS嵐」など、テレビで、たびたびSEVのネックレスを着用しています。
その他の愛用者
内村航平(体操)、川崎宗則(野球)、西岡剛(野球)、松坂大輔(野球)、藤原新(マラソン)、片山翔(テニス)、石川祐希(バレー)、折茂武彦(バスケット)、深谷知広(競輪)、長岡望悠(バレー)高山善廣(プロレス)、尾崎将司(ゴルフ)、宮里優作(ゴルフ)、樋口黎(レスリング)、竹内智香(スノーボード)、角野友基(スノーボード)、藤澤五月(カーリング)、青木拓磨(ロードレース)、樫木裕実(トレーナー)、梅津弥英子(アナウンサー)、野村祐希(俳優)、中野英雄(俳優)、水樹奈々(声優)、金田朋子(声優)、西内ひろ(モデル)、陣内智則(芸人)、安田大サーカス団長(芸人)、谷村新司(歌手)、中島健人(歌手)、樽美酒研二(歌手)、ほか多数
SEVの効果
SEV技術のメカニズム
すべての物質は電子を持っており、その電子が失われると、酸化現象により本来の機能が失われます。これが、物質の「劣化」であり、生物の「老化」、有機物の「腐敗」です。
ということは逆に、酸化した物質に電子を与えて還元することができれば、物質の劣化を防ぐことが可能ではないか、というのがSEVの基本コンセプトです。
この前提を理解したうえで、株式会社ダブリュ・エフ・エヌが主張するSEV技術のメカニズムを確認してください。
SEVのメカニズム
1.花崗岩系の天然鉱石が放射線を発生
2.数十種の金属が放射線を導電。電子放出
3.物質が電子を授受
4.原子、分子間の反応速度が上昇
5.物質が活性化(励起状態)
人体における物質の活性化
ミトコンドリアの増加
電子を受け取った物質が活性化することは、人体でいうところの、良質な「ミトコンドリア」の増加と同じことです。ミトコンドリアは「細胞の発電所」とも呼ばれる細胞小器官で、生活習慣病や老年病とも密接に関係していることが判明し、近年、医学界でも非常に注目されています。
SEVの科学的評価
放射線ホルミシス効果
チェルノブイリ原発事故、福島第一原発事故により、一般的に危険なイメージが付きまとう放射線ですが、微量放射線による物質の活性化については、すでに医学的にも認められています。
最も有名なものとしては、1982年に、NASAの医学顧問でもあったミズーリ大学の生化学者トーマス・D・ラッキー博士が発表した「放射線ホルミシス効果」についての論文でしょう。
この論文では、微量放射線を浴びることは、身体に有害どころか、むしろ生体を活性化させ、健康になるという内容が記載されています。
放射線ホルミシス効果については、日本でも研究が進められており、1993年に、電力中央研究所、東京大学、京都大学、東北大学、大阪大学など、14の大学、研究機関で実施された共同研究では、低線量照射によって、ラットにおけるがん転移率、糖尿症状の抑制などが確認されています。
身近なものでいうと、放射能泉として人気の「ラジウム泉」「ラドン泉」「トロン泉」などの温泉も、この効果を利用しています。
しかし、以上のことはあくまでも、微量放射線の有効性を証明した実験であり、SEV技術の有効性を証明しているわけではないので注意してください。
特許願書の誤記載
SEV技術そのものや、SEVネックレスの効果に関する論文について、「CiNii Articles」や「Google Scholar」などを検索しましたが、検証実験のデータは見つかりませんでした。
しかし1点、非常に気になる、ネガティブな情報があります。
それは、株式会社ダブリュ・エフ・ エヌが特許庁に対して行った、SEV技術の肝である「特許第3065590号:物質活性化方法および装置」の明細書に関する、訂正申請についてです。
2009年に審議されたこの申請では、7か所の訂正がされています。その中でも、特に気になる部分が、「訂正事項2」にかかわる次の部分です。
変更前
これにより、放射性物質層11が放射する100ミリシーベルト程度の放射線は、ダクトD内を流れる吸入空気に作用してこれをイオン化させる。
特許審決データベースより引用(一部抜粋)
http://tokkyo.shinketsu.jp/originaltext/pt/1206068.html
変更後
これにより、放射性物質層11が放射する100ナノシーベルト程度の放射線は、ダクトD内を流れる吸入空気に作用してこれをイオン化させる。
特許審決データベースより引用(一部抜粋)
http://tokkyo.shinketsu.jp/originaltext/pt/1206068.html
この箇所では、天然鉱石が放出する放射線量を、「100ミリシーベルト」から「100ナノシーベルト」に変更をしています。
福島第一原子力発電所事故以来、詳しくなった方も多いかと思いますが、ICRP(国際放射線防護委員会)が勧告している被爆限度は「年間1mSv以下」を目標としています。変更前の100mSvはその100倍の数値です。
また、長崎大学の武藤浩二教授が2010年に学部の授業で使用したレジュメにおいて指摘しているとおり、Svは放射線の強度を示す単位ではなく、被曝量を計る単位のため、期間を明示しないと意味が通じません。
このように、SEVの核となる技術の特許申請にもかかわらず、あまりにもお粗末な誤記載であるといえます。そのため、科学的評価は、厳しいものがあるといえるでしょう。
ちなみに、この訂正申請自体、明らかな誤記であったと認めるべき根拠が不明瞭であるとして、却下されており、現在でも変更前の内容で特許登録されています。
SEVのまとめ
SEVの公式HPを見ても、特許の明細書を見ても、口コミを見ても、なんだかフワッとした説明が多く、ネット上でSEVの本質をつかむのは限界があります。
そこで、実際にSEVショールームを訪問し、色々なSEV商品を体験、社員さんに質問してみました。
結論から言うと、SEVの効果は想像以上でした。はじめてファイテンショップでファイテン商品を試した時も驚きましたが、それと比較しても、衝撃的な体感でした。
特に驚いたのは、5分ほど試着したSEVブレスレットを外した約30秒後、装着していた手首に水が流れるような感覚があり、ポカポカと暖かくなったことです。
SEVショールームの社員さん曰く、この現象は身体が好転反応を起こしている証で、温泉に入った時の「湯あたり」と同じ状態だそうです。
その後、ファイテンショップでも定番の、ネックレスを腕に巻いた状態でダンベルを持つと、ダンベルが軽く感じる、という体験もしました。
ここで驚いたのは、ダンベルを持つ手と反対の手にネックレスを持っても、ダンベルが軽く感じたということです。これはファイテン商品では感じられない効果です。
そんな効果を実感しやすいSEVですが、なぜこれほどの効果があるのかは、SEVの社員さんでも、商品開発をしている人でも、完全には理解できていないようです。
そのため、SEVの説明はいつも釈然とせず、どこか抽象的です。一部の間でオカルト的な扱いになってしまうのも、しょうがないかもしれません。
しかし、説明が足りなくても、SEVに高い効果があるのは事実です。多くのトップアスリートが愛用していることが、その証明ともいえます。
もし、SEV商品への疑念が払拭できないという人は、実際にSEVショールームを訪問してみましょう。必ずや衝撃の体験ができるはずです。
運が良ければ、芸能人やスポーツ選手にも会えるかもしれません。
購入した商品
SEVルーパー typeM
人気No.1のネックレスです。妻が購入しました。昨年、ファイテンのネックレス(ミラーボール)を着用して以来、重度の肩こりは解消していたので、今回は、明確な体感はないようでした。ただ、ファイテンのデザインに飽きてきたということもあり、購入を決めたそうです。3Mは女性の普段使いとしてボリュームがありすぎ、Gはゴールドが個人的に服装に合わせにくいということで、Mのブラックを選択しました。
SEVラインブレスレット2
前述の「湯あたり」症状が起きたブレスレッドです。私が購入しました。もともとはルーパータイプのブレスレットを購入するつもりでしたが、スーツにも合わせられるような高級感が気に入って、こちらの商品にしました。ホワイトも良かったのですが、ジーパンのポケットに入れると色移りすることがあるということだったので、無難にブラックを選択しました。
人気のSEV商品
SEVルーパー typeM
女性でも合わせやすい定番
2008年に発売開始の、初代SEVルーパーです。ループ部分にはフィット感のあるシリコン素材、アタッチメント部分には、耐久性の高い削り出しのアルミ合金が採用されています。最もスタンダードで、リーズナブル、人気No.1のSEVルーパーなので、入門に最適です。ループには、9色のバリエーションがあります。私の妻が購入した商品です。
SEVルーパー type3M
男性におすすめの本格派
3本のループの組み合わせを自分で選択する、完全オーダーメイドのネックレスです。ループの本数が3倍のため、typeMよりも高い効果があります。9色から選ぶループは同一色を選択することも可能で、全部で729通りの配色パターンがあります。かなりボリュームがあるため、女性の普段使いにはあまり向いていません。
SEVルーパー typeG
ワンランク上のルーパー
SEVルーパーtypeMシリーズの累計出荷本数、10万本突破を記念して開発された、ワンランク上のネックレスです。アタッチメント部分に「ゴールドアルマイト処理」という、伝導性を向上させる新SEV技術が搭載されています。ループカラーのバリエーションは、ブラックとホワイトの2種類です。
SEVルーパー type3G
SEVネックレスの最高峰
3本のループの組み合わせを自分で選択する、完全オーダーメイドのネックレスです。type3MのtypeG版です。現在発売されているSEVルーパーの中で、最高峰のモデルとして君臨しています。哀川翔さん、亀梨和也さんが着用しているのもこのタイプです。
SEVルーパーブレスレット
SEVルーパー typeMのブレスレットバージョンです。ループ全体とアタッチメント部分にナノSEV技術を採用しています。アクセサリーの中では一番値段が安いので、お手軽にSEVを体感するのに最適な商品です。ネックレス同様、9色のバリエーションがあります。
SEVラインブレスレット2
重量感のある幅広ブレスレット
デザイン性と機能性の両方を追求したブレスレットです。ステンレスヘッド、ベルト、ベルトホルダー、すべてにSEVの技術が使用されています。ルーパータイプのブレスレットよりも高級感があります。私が購入した商品です。
SEV購入の際の注意
SEVルーパーをはじめとするSEV商品には、多くのコピー商品、ニセモノが出回っています。SEVの商品は、特許技術なので、類似品では効果を期待できません。商品の購入は信頼の置けるショップでおこないましょう。